報告のルール(会計の種類と報告のルール)

会計にはじめて本格的に触れる方は、ひょうとしたら会計という1つのルールがあるようなイメージを持っているかもしれません。しかし実際には会計といっても、その目的により色々と種類があり、報告のルール(規則)も複数存在しています。このコンテンツでは、会計を"財務会計(Financial Accounting)"と"管理会計(Controlling/Management Accounting)"、"税会計(Tax Accounting)"の3つに分類し、それぞれの目的と、そのルール(規則)について学びます。そして、報告のルールの基礎となっている発生主義会計期間損益計算についても学びます。

 

発生主義会計と期間損益計算

企業が行う会計の報告ルール(規則)は、発生主義(はっせいしゅぎ)という会計の考え方と、発生主義会計をもとに行う期間損益計算(きかんそんえきけいさん)がベースとなっています。このコンテンツでは、報告のルールを学ぶ前にその基礎となっている発生主義会計期間損益計算というものが、どのようなものか学びます。

"発生主義会計"という考え方と、いかに適正な"期間損益計算"を行うかが、色々ある会計の報告のルールの基礎となっています。

会計の種類とその目的と報告のルール

企業が行う会計はその目的から、財務会計管理会計税会計(税務会計)のいずれかに分類する事ができます。

会計の種類

 会計の目的

報告のルール(規則)

財務会計

(Financial Accounting)

会計情報を利害関係者に対して提供(報告)すること

・企業会計原則
・会社計算規則
・財務諸表(等)規則

管理会計

(Controlling/Management Accounting)

会計情報を経営の計画・意思決定・管理に役立てること

会社毎に自由に決められる。

税会計

(Tax Accounting)

税金を計算すること。

各種税法

これらの報告ルールに従って記録するのが”簿記”であり、”複式簿記”はその記録手法です。複式簿記によって記録されるデータ(仕訳)が企業会計の土台となります。

報告するための代表的な書類として”財務諸表(ざいむしょひょう)”と呼ばれる書類群があります。